新築の和室建具をご注文頂きました。
ハウスメーカーさんで建てられた家で、和室は素材・デザインにこだわりたいという事で、半年前に弊社へお問い合わせを頂きました。
ご相談はリビング・和室どちらからも良く見えるデザインにしたいということでした。
大変研究されているお施主様で、この正面の建具はお施主様のアイデアが詰まったデザインとなっております。
また、襖は縁をウルミ仕上げ、紙は福井県の越前和紙をお選びになりました。
リビングから見た写真です。
格子を太くすることで、空間を広く見せ、モダンな雰囲気に仕上げる事ができたと思います。
こちらは別の出入り口です。こちらは片開きドアです。
通常レバーハンドルが付きますが、和室の雰囲気を壊しかねないという事で、取手をオリジナルで制作しました。
どこにあるか分かりますか?
アップの写真です。これでもまだ変わりにくいかもしれません。
しかし、それが狙いです。
余分な金物をできるだけ排除したデザインとなっております。
最後に、縁側に雪見障子を納めました。
障子が上下に可動するので、視界や光を調整する事ができます。
お庭の工事をされている最中でしたので、時期を改めてお伺いしたいと思います。
和室から素敵なお庭を眺めるのが楽しみです。
近年、和室は費用も手間もかかるし、利便性が悪いと言う理由で造らない家が多いです。あってもせいぜい1間か2間。それも、法要のときや、来客時の寝間として使われることが多いようです。
しかし、和室は日本の伝統文化の縮図でもあるし、家族や友人が集う憩いの場でもあると思うのです。
一つ一つ素材にこだわれば費用もかかりますが、それ以上に人を感動させる事もできるし、暮らしを豊かにすることが可能だと思っています。
和室文化が廃れる事の無いよう、いろいろなカタチで発信していきたいと思っています。